JA埼玉みずほ

金融機関コード 4859

家庭菜園

ネギの種まき、苗作り

 晩秋から冬期にかけて収穫し、鍋物やすき焼きなど用途の広い根深ネギや葉ネギは、お彼岸のころが露地の苗圃(びょうほ)での種まきの適期です。

 畑は半月以上前に、元肥として完熟堆肥(たいひ)と油かす、化成肥料(酸性土壌なら事前に石灰も)を全面にばらまいて15?20㎝の深さによく耕しておきます。
ネギ苗作りで大切なことは、
1.そろいよく発芽させること
2.除草を怠らないこと
3.間引いて苗を適正な間隔にすること
4.肥切れさせないこと
5.病害虫防除を怠らないことです。
そろいよく発芽させるには、まず、くわを何回も前後させて底面が均平になるよう、まき溝を入念に作ります。種は厚薄なく平らにまき、覆土(1?1・5㎝厚)したら、くわの背で軽く鎮圧します。その上を2?3㎝の長さに切断したわらで覆い、防寒と降雨から幼苗を保護します。もみ殻薫炭も良い材料です。

  ネギの初期生育は遅いのですが、雑草は急にはびこるので、除草は遅れないよう徹底しましょう。
草丈6?7㎝のころから、伸びるにつれて2?3回間引きし、最終株間を3㎝内外にします。その間、3回ほど条間に化成肥料、有機配合肥料などを追肥し、軽く中耕しておきます。

  病害虫、特に赤さび病、スリップス、ハモグリバエなどが発生しやすいので、早期発見に努め、薬剤散布し、苗床から本圃にできるだけ持ち込まないよう心掛けます。

  一方、セル成型育苗は、間隔がきちんとしているので、苗はよくそろいます。さらに植えつけの際の断根がないので、活着が良いという利点があります。

  成功のポイントは、
1.セル育苗用として配合された専用の土を用いること
2.かん水を上手に(晴天なら1日に2?3回、周辺部を多めに)行うこと
3.1穴に3本立てるよう間引くこと
4.植えつけ前1?2時間にたっぷりかん水して苗を抜きやすくしておくこと、などです。